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2013年冬コミ little slow step様の企画に、
自分も参加しました。


2014年秋M3 Speeeeed!!様の企画に、
自分も参加しました。



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★なないろ夢日記☆ (管理人 半蔵)
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C86 ピックアップ その2 (同人音楽中心)
JUGEMテーマ:コミックマーケット(コミケ)(コミケット)

2014年夏のコミックマーケットで、
個人的に気になる音系作品を紹介&応援する日記、その2です。

C86 応援リストURL http://nijidayone.jugem.jp/?eid=260

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『Xeno Blaze』


2日目 スペースNo. 東 ピ-01a ESQUARIA

ルオンさん主宰・運営しているサークルESQUARIAの通算4作目となる東方アレンジCD
今作品も実力派/魅力的なボーカリスト&クリエイターが多数参加しております。

ダンサブルでエレクトロ、トランス、クラブサウンドに特化した楽曲が集まっていて、
デジタルサウンドならではの音の細やかさと厚み、アタックの鋭さが特徴的で、
幻想的な世界観をスタイリッシュに描ききっています。

和の雰囲気を大事にしつつ、拡大解釈、洗練したアプローチで作り出していて、
聴き込む度に幻想的な世界観に埋没していけるような、夢見心地な気分に浸れます。
ボーカル曲もインスト曲も、どの曲もインパクトを残してくれる、個の際立ちも素晴らしい。

個人的に好きな曲は、トラック1・4・5・6・9 です。

トラック1は葉月ゆらさんがボーカルを担当していて、
甘美と憂いに包まれた、メロディックなボーカルがロマン溢れる幻想を生みだしています。
ダンサブルなアレンジサウンドも鋭角に聴こえて行き凄くクールですし、
KOUTAさんのドライブ感溢れるギターも聴き所となっています!
全体を通して心地よい疾走感を感じれるのが魅力の一曲となっていますね!

トラック4はめらみぽっぷさんがボーカルを担当していて、
めらみさんの可愛くハスキーなボーカルを甘美に目立たせつつ、
躍動感のあるクラブサウンドが空間を切り裂いて行って、幻想が鳴り止みません。
ルオンさんの作るサウンドはリズムパートに関しても鉄壁なので、
メインメロディが一段と鮮明に聴こえますし、ボーカルの存在感も増します。

トラック5はCHICACOさんがアレンジを担当したインストナンバーとなっていて、
ハードな部分と優しい部分が絶妙に混ぜあった、残響なる幻想美が表現されていて、
鋭く攻める部分とノスタルジーに煌めかせる部分、要所要所に感動を感じれる場面が
あって心がざわつくアレンジとなっています!

トラック6は澄み渡るスケールで和風幻想を雅に切なく表現していて、
懐かしい想いが木霊する、どこまでも感動に浸る事の出来る楽曲となっています。
CHICACOさんのボーカルも望郷を芽生えさせてくれ、
和のアレンジメイクが望郷度を一層と深めて行ってくれて、どこまでも美しく切ないです。

トラック9はダンサブルなノリが心地よく、
ノリノリのクラブサウンドをバックにめらみさんの伸びやかなボーカルが合わさり、
幻想的な情景が徐々に徐々に視界広がって鮮やかに見えてくるような、
トランス系にも通じる音と歌の共鳴度でしたね。

ボーカル曲ですとトラック1、インスト曲ですとトラック5が特に大好きです。

エレクトロ系、ダンス系、クラブ系、トランス系など、
デジタルサウンドを120%活かせるジャンルのアレンジが揃っていますので、
これらのジャンルが好きな人は勿論のこと、東方アレンジ全般が好きな人は、
是非是非チェックしてみて下さいね!

今作ですが、イベント頒布の他に、ショップ委託もされますので、
夏コミへ来れない人はショップでの購入も検討なさって下さいね。

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『MIXED:06』


3日目 スぺースNo. 東 リ-37b Trinity Note / Silentia.

Trinity Note(spikinさん)のI'veアレンジ第6弾となる今作品、
瑞々しい夏らしい清涼感とエネルギッシュさに包みこまれた全6曲が収録されています。
試聴も公開されています。

塵屑れおさんと遊女さんのコラボとなったトラック1は
バンドサウンドとデジタルサウンドを上手く融合させたアップテンポ系のナンバーで、
壮厳な勢い、叙情的な煌めき、熱情に染まったボーカルと、
ドラマティックな要素がたっぷり詰めこまれた一曲となっています。
遊女さんのビブラートを震わせた歌唱表現も圧巻の一言です!

トラック2のspikinさんアレンジ、仲村芽衣子さんボーカル曲は、
大久保潤さんもギター演奏で参加しています。
切な系サウンドと大久保潤さんのザクザクしたロックギターが交錯すると、
独自のメロディアスを作り出していって、仲村芽衣子さんのボーカルが加わりだすと、
より一層の憂いを加速させていきます。

トラック3は智代アフターの主題歌「Light colors」をインストアレンジしています。
原曲の切なさや想いの強さをシッカリと再現しつつ、
インストアレンジならではの浮遊感や叙情の高まらせ方、透明感あるアプローチで、
曲が進んでいく毎に切なさが募っていきます。余韻が残るアレンジメイクだなと。

トラック4はポップス色を意識したデジポップ系となっていて、
ボーカルの哀愁感を活かしつつ、ノスタルジックな美旋律を奏でて行きます。
シンセの役目を最大限に生かしつつ、ボーカル曲ならではの親しみ感も兼ね備えてます。

トラック5は個人的に大好きなボーカルである、きょーこさんが歌唱担当していて、
切なくも力強いアレンジに乗ってアクティブなボーカルを表現しきっています。
躍動感あるサウンドをバックにメリハリのある歌唱を響かせていて、
想いが何処までも潤んでいく様な、ロマンティックなアレンジ&ボーカルと言えますね。

トラック6はルオンさん(ESQUARIA)CHICACOさん
LYDIA GRAVEコラボな楽曲で、デジタルサウンドを哀愁と幻想的な質感で揺らめかせ、
曲が進むにつれて切なさや儚さが深まっていき、胸が締め付けられる情景となっています。
ルオンさんの澄み渡る様なアレンジが幻想的な美を運び、CHICACOさんの歌唱は、
儚げな中にも情感の鋭いものを感じさせて、密度の濃いエナジーが鳴り響き続けます。

全曲ともエネルギッシュなサウンド・ボーカルが聴こえるもので、
試聴段階から、これだけのメッセージを届けてくれたので、
全曲フルで聴ける日が待ち遠しい、夏らしいコンピレーションですね。

あ!あとあと、ななひらさんのPV紹介ボイスもキュートですよ!

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『Sleeping Imperfect Blue』


2日目 スペースNo. 東 ヒ-37b Further Ahead Of Warp

東方楽曲をスクリーモ、エモにアレンジした楽曲を中心に、
精力的な活動を続けているFurther Ahead Of Warpの新作は、
ボーカリストを多数お招きした内容となっています。
きょーこさん歌唱曲が4曲あるのも凄く嬉しい点ですね、きょーこさんの歌声好きなので!

バンドサウンドを軸に激しいロックサウンドを構築し、激しさと共に壮大な叙情も見え隠れした、
ドラマティックな幻想情景描写が描き出された聴き応え満点の内容です!
バンドサウンドなので聴き馴染みやすさ、歌メロを大切にしている点も見逃せず、
憂いを感じさせるシーンも随所に存在しているのが印象深かったですね。
スクリーモ部分に関しても
激しさを極限まで押し出しきっていて、哀愁さえも感じさせる力強い咆哮です。

クロスフェード試聴を聞いた段階ですが、好きな曲はトラック2・5・8です。
特にトラック2はトラック1の余韻を引きずりながら始まっていく様な勢いを感じさせ、
壮大なスケールによって幻想美を熱く激しく凛と歌い奏で表現していて感動的です!
きょーこさんの切な系ボーカルも叙情を煌めかせ、そして想いを尖らせていきグッときます。

トラック8もアルバムミックスで今回再収録されて嬉しかったです。
元々大好きな曲だったのですが、
今回のアルバムミックスはオリジナルミックスよりも一段と鋭く叙情を滲ませていて、
一層のダイナミクスとセンチメンタルが表現されていてドラマが加速していきます!

全体的にアグレッシブな要素が濃いですが、激しさに振り回されること無く、
メロディを大事にしている、そういった所がFurther Ahead Of Warpの魅力であり、
サークルの強みとなる部分なのかなと。

スクリーモ、エモ系が好きな人は勿論のこと、
ロック系、メタル系、ハードコア系、Jロック系、等々の音楽ジャンルが好きな人にも、
アピールする事が出来る、全曲タフでメロウな仕上がりとなっています。

イベントでの頒布の他に、ショップでの委託もされますので、
気になる方は是非にチェックしてみて下さいね。

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Confocal Visions
3日目 スぺースNo. 東 リ-55b G protein-coupled receptor

女性ボーカリストを起用された、ボーカルCDとなっています。
(各曲のインストトラックを含めた全6トラック収録となります)

トラック1は茶太さんがボーカル担当しており、
ジャジーな要素を強めた優しいポップスナンバーとなっています。
音色・メロディラインから、ファンタジー調、トラッドな要素も感じれます。
茶太さんのウィスパーボイスをポップス方面へと向かわせ、
優しくも懐かしい(メルヘン的でもあり)、メランコリックなポップスを作り上げています。

トラック2は遊女さんがボーカルを担当していて、
キラキラしたポップスロックを奏で歌い上げています。
軽快なバンドサウンドとリズムに乗って遊女さんの刹那系ボーカルが重なっていくと、
独自のノスタルジックが映り込んでいき、温もりと切なさが交錯した、
いつまでも耳に残ります。 遊女さんのロックボーカル、とても好きです!

トラック3はfoolenさんがボーカル担当した楽曲となっていて、
浮遊感と煌めきに包まれたデジタルサウンドが流れていく中、
foolenさんのメロディアスなボーカルが音と共に浮遊していく様子が描かれていて、
心地よい情景が見えて(聴こえて)きます。
ポップスですが、シックな美しさも兼ね備えていて、その点も今曲の魅力と言えますね。

全3曲ともポップスを基調としていて、ポップを基盤に特色ある情景描写になっていて、
ノスタルジーな雰囲気(感情・空気感)を香らせている3曲になっています。
優しい気持ちや懐かしい気持ちに包まれたいとき、今作はきっとピッタリな気がします。
心のサプリメントになれる温もりある作品です!

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艦これ夏イベj始まりました!

気合!入れて!!行きます!!!

半蔵 / メタリッカー
| 同人音楽の感想 | 00:02 | comments(0) | - |
愛人音 〜AIREN SOUND〜 感想日記♪
JUGEMテーマ:同人音楽

I.L.C -Image Leaf Craft-(折倉俊則さん)が、
2014年 春M3 で発表された 愛人音 〜AIREN SOUND〜 の感想です。



今回のI.L.C(折倉俊則氏)の新作は、I.L.Cと民安ともえさんが企画した、
田中ユタカさん著 「愛人[AI-REN]」 のイメージアルバムとなります。

メインボーカルは坂本美里さんが担当していて、
トラック5のメインボーカルは民安ともえさんが担当されています。

イラスト・デザインの、そにどりーさんは、
I.L.Cの過去作品(枯れない花 ・ ラムネ星、みつけた。)においても、
イラスト・デザインを担当をしています。
素朴で優しい、切なさも感じれる、愛と郷愁を誘う絵柄を今作でも描かれています。

今回の『愛人音 〜AIREN SOUND〜』ですが、イベント頒布の他に、
ショップで委託頒布もされています。
あきばお〜こく とらのあな


愛人音 〜AIREN SOUND〜 クロスフェードムービー


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


Tr1 「ある春の日、君と帰る -Introduction-」

優しい旋律が(まるで音の風の様な)、心地よい幻想と懐かしさを運んでくれて、
優しい中にも切ない瞬間や儚い時間を伝えているので、
その事が曲により一層の温もりや郷愁を感じれた理由にもなっていたのかもです。

鍵盤の音色(演奏)を主軸に、シンセの透明感と深層に響く音色、
生命の誕生や兆しを思い浮かべれる曲の情景描写になっています。
アコースティックサウンドに重きを置いたサウンドメイクになっているのも注目点です。

物語の始まりを告げると共に、結末(未来)さえも予言(予告)しているような、
刹那的な煌めきと輝き・憂いに満ち満ちたメロディアスなインストナンバーです!
導入部や序奏的な位置づけの曲と言っても間違いないかと。

アプローチとしては、枯れない花 に収録された「10年前からの手紙」に
近しい雰囲気もあるかもしれません。


Tr2 「AIREN」

幻想と現実の狭間で揺れ動きながらも、現実感を大事に一歩一歩と、
噛みしめていきたくなる、力強いメロディアスロックナンバーです。
生命の息吹・さえずりさえも聴こえてきそうな、とてつもない可能性に満ちた曲です。

トラック1の余韻を引きずりながら、「愛人[AI-REN]」 という物語の、
全体像・骨組みを作りだす、そうした役目(使命にも似た)を背負った、
主題歌的な立場でもあるかもしれません。それだけのエナジーを感じます!

バンドサウンドと鍵盤・煌めくシンセサウンドを美しく共鳴調和させて、
狂おしいまでに感情を吐き出したサウンドの迫力、そして緊迫感と鋭さの連続、
熱い想いが溢れんばかりに、でもそれと同時に哀しみや絶望も木霊していく、
赤裸々なまでに感情を音に表し、ダイレクトに映し奏でているのが印象深かったです。
感情の起伏をここまでソリッド&ダイレクトに作りだす、
折倉さんのロックアプローチの新境地を伝えてくれていたのは間違いありません!

JPOPやJROCKが持つ親しみやすさ、そうした部分も大事にしていますので、
とても耳心地が良くて、でもその耳心地の良さが曲の深い部分にまで、
気づいてしまう、 そうした音の仕掛けにもなっていたのかもしれません。

今曲のギターについてですが、
曲の全体像としてはノスタルジーなメロディアスロックなので、
鍵盤やシンセの音色をサポートするギターサウンド・プレイではあるのですが、
その分バンドサウンドの骨格はギターが担当していて、
随所に鋭くフックのあるヘヴィなギターサウンドを奏でられています。
そしてそのサポート的な部分を感じさせる事が、ギターソロシーンでの、
ギターの存在感と重要性を認識させることへと繋がったのかもしれません。

そのギターソロですが、2分28秒〜2分50秒で聴けるのですが、
坂本美里さんの狂おしい歌唱の勢いを引きずるように、
ドラマティックなフレーズが次か次へと聴こえ。ワンフレーズに深い意味を持たせ、
連続性、持続性のある、生命力に溢れたメロディアスな運指が感動を誘います。
ダイナミクス性に富む演奏力と、構成力のあるメロディライン、伸びやかな音色、
ハードなアプローチで掛け替えのない情景を刻み映し奏できった渾身のソロです。
鋭さや音の詰め込み方は、欧州HR/HMの様式美にも通じるもので。
折倉さんのヘヴィなギタープレイからは、メタルの要素も感じれて、そこも痺れます。

幻想的でどこか望郷が香るメロディアスサウンドをバックに、
坂本美里さんのボーカルも切なさと力強さが行き来する、命ある歌唱表現を、
生み出していました。力強くあればある程に憂いや儚さが零れ、涙が伝います。
ドラマティックなメロディなので歌唱も熱が帯びていって叙情が刻まれていくのだと。

サビシーンを始め、ドラマティックな歌唱表現は最後まで聴こえ続けるのですが、
そのサビのドラマティックな表現力が訪れる前、サビに向かうまでの歌唱表現も、
熱情や憂いが詰まった狂おしい表現に終始していて、どのシーンからも、
坂本美里さんのメロディアスでロックな姿が映り込んできます。
それだけ折倉さんの音楽と坂本さんの歌が共鳴を果たしていたからだと思います。

透明感のある声が、場面場面で何処までも気高く、哀しく聴こえてきて。
曲調と呼応するように、歌声に感情が熱く灯されていくのが感動的でした。
そして同時に無性に悲しく胸が締め付けられる感覚にも陥りましたね。
坂本美里さんの歌唱からは叙情的な躍動を凄く感じれるので、
儚さや切なさを歌で表現する時、その歌声が凄く魅力的に映る気がします。

それはきっと、「愛人[AI-REN]」の世界観・物語を、歌声からも鮮明に紡がれ、
想いを大切に歌い上げていたからだと思います。

好きな歌唱シーンは、サビシーンは勿論のこと、最初のサビで聴こえる、
繰り返される「笑って」の温もりから悲しみへと移っていく狂おしい鼓動と感情の吐露。
でもこのシーンが存在しているからこそ、最後のサビ終わりの「笑って」の歌唱に
深い意味とメッセージが宿るのだと思います。そこに映されるのが必然の様に...!

その他に好きな歌唱シーンですと、
ギターソロ終わりの2分49秒から3分06秒頃まで聴こえる歌唱シーンです。
このシーンが最後のサビのブリッジ的な役割を果たしていて、
最後までドラマティックが尽きずに曲が終息していく様子が見えてきて感動的なんです。
坂本美里さんの歌唱が、曲の勢いや叙情の更なる瞬間を引き出す、そう感じました。

原作本の第一巻まるまるの物語(想い・願い)をイメージした様な楽曲に
聴いてて思いました。 トラック1同様に、始まりの一曲と言えるかもしれません。


Tr3 「僕と死神」

ミステリアスな雰囲気・幻想感を持たせた、メロディアスなナンバーで、
今曲もバンドサウンドを母体にしつつ(アースティックサウンドが主体のバンドサウンド)
シンセサウンドの流麗な響きを目立たせ、幻想的で儚い、狂おしい情景を映しています。
イントロでのシンセのウネウネした躍動感は、独特の幻想と望郷を呼び覚ましてくれます。

曲の方向性としては、哀しみや儚さを前に出していますので、
聴き終えた時に哀しみや切なさが残るのですが、同時に大事な想いや願いにも、
出会う事の出来る、そうした意味でも今曲の持つメッセージ力は深く暖かいものです。

何処までも切なく哀しい情景、その中から一筋の光が見えてきそうな、
そんな願いが零れてくる、深い叙情に沈んでいくのが特徴的でもありました。
絶望や嘆きにも近しいエネルギーを放っていますが、
折倉さんの作り出すサウンドの奥深さと洗練さ、坂本美里さんの叙情的な歌唱、
それらを聴いていると、ただ悲しいだけの曲では無い、もっと深い部分に語りかけた、
メッセージ力のある情景が見えてきます。

あと歌詞にノイズというワードが出てきますが、それが関係してか、
美しいサウンドの中にも、何処か退廃的で、破壊的な音も聴こえ、
脳裏に靄が掛った様な音のザラつき、そうした部分が音全体に厚みを持たして行って、
綺麗なだけの世界なんてありえない、世界の本質的(真実)な部分を映している。
そういう風にも感じましたね。

物悲しさを漂わせつつ、坂本美里さんの歌唱も切々と想いを出していき、
一つ一つの切なさから背けずに向き合いながら、狂おしさを投げかけてきます。
サビシーンの力強く情感深い歌唱も、力強くあればある程に哀しみも迫ってきて、
坂本美里さんの表現力豊かな歌唱が、今曲の物悲しい雰囲気と絶妙に共鳴してます。
そうした哀しい所がありますが、上記でも述べましたが、暖かさを感じれるシーンもあり、
感情が偏りすぎないよう、メロディアスな曲調と合わせる様に歌唱も情感が増していきます。

幾分サウンドの迫力は抑えていますので、歌唱が印象深く聴こえてくる、
要所要所でサウンドが前面に聴こえては来ますが、
基本的に坂本美里さんのメロディアスでセンチメンタルな表現を活かした、
サウンドメイクになっているのが今曲の特徴でもありましたね。
その事は同時に、歌詞面からも伝えたい想いがある事の証明でもあって。
坂本美里さんの歌唱表現は歌詞の情景と重なり合う様な表現になっていて、
何処までも哀しく切ない、暖かみさえも切なさへと帰結していくようでした。

この曲にもギターソロシーンがあるのですが(3分24秒〜3分45秒頃まで)
アコースティックギターでのソロとなっていて、温もりと切なさが交錯した、
ノスタルジックなソロで胸をギュッと締め付けられるメロディラインと演奏の連続で、
大切な想いや記憶がフラッシュバックする、でもそれを思い出すのが本当に幸せなのか、
ある意味問いかけの様な、そんなアコースティックソロにもなっていた気がします。

幻想と現実をシリアスなテンションで作りだしていき、
音と歌が紡ぐ残響なる響き(テンション)は悲しいまでに透明感あって、
いつまでも想いが胸を突き刺したままの様な....痛みさえも感じる楽曲です。
それだけ曲に籠められた意味や力が果てしなく尊いものであることの表れなのかなと。

最後の「LaLaLaLa....」も切ない残響を遺していって、後々にとっても、重要な場面です。


Tr4 「いたいのとんでけ」

シリアスなトーン(テンション)で作り上げていく、浮遊感のあるメロディアスロックです。
こちらの曲もトラック3同様にバンドサウンドを母体にしつつ、
幾分シンセサウンドや鍵盤に意識を置いたサウンドメイクになっているのが特徴です。
Ritaさんが歌う「リフレクト」等に通じるノスタルジーな空気感でもあるかなと。
折倉さんの代名詞とも言える、ノスタルジックな表現美がふんだんに盛り込まれています。

イントロの影がかかった憂いに染まった切ない歌唱で始まる所は、
最初からクライマックスといえるもので、
曲と言う物語の根幹を最初から告げてくれている様な、不思議な感覚に包まれました。
このシーン後、曲がドラマティック度を加速させ始まっていき、
0分42秒頃よりメインボーカルが聴こえてくるのですが、イントロで聴こえた
歌唱の想いを追憶するような、追いかけていく様な歌唱になっていくのが、
ノスタルジーな感覚を更に深めていく事にもなったのかもしれません。

バンドサウンドが作り出す軽快感と厚みのあるサウンド、リズムキープ、
煌めきと叙情を含ませたメロディアスなシンセサウンド、刹那的な装飾音....
どれもが意味を感じさせ、ドラマティックに切なさを零していく情景描写は胸を打ちます。

サビの力強いシーン描写からも聴き感じとれましたが、
今曲の坂本美里さんの歌唱表現は情感の鋭い、熱情を帯びた表現が中心です。

サビのメロディアスな表現力は勿論、声の張りや声の艶やかな色、躍動に満ちていて、
哀しみや切ない表現に移っても、熱情が衰えること無く聴こえ続けるのが印象的でした。
淡い色づきで歌唱に感情を灯していく、微妙な感情変化で曲の瞬間瞬間の情景にも
対応して思い籠めて歌い上げているのがグッときましたね。
(クリアーな歌唱と共にウィスパー気味の歌唱も覗かせてくれます)
それと今曲の歌唱ですが、メインボーカルと同じ位に、バックボーカル(コーラス)が、
重要なものとなっていて、メインボーカルと掛け合いの様にやり取りするシーンも多く、
問いかける様な描写を作り上げていましたね。

3分52秒から4分06秒のメインボーカルとバックボーカルの掛け合いは特に珠玉で、
最初は残響の様にバックボーカルも聴こえてくるのですが、
段々とメインボーカルの方にバックボーカルが重なっていき、融合していく様に
最後の「Ah」が聴こえてくる。 このシーンの美しさと切なさは眩すぎて琴線に訴えかけます。

今曲はギターソロ的なシーンは無いのですが、
間奏シーンはノスタルジーな雰囲気を鮮明に映し出したものとなっていて、
懐かしい雰囲気とシンセの躍動、切々と歌い上げる坂本美里さんの存在感、
切なく鋭い描写の連続、間奏後の盛り上がりは、ここでの間奏が深く関係していると、
そう強く思えてしまう、メロディアスな描写となっていました。

「愛人[AI-REN]」には魅力的な登場人物が沢山出てきますが、
何よりも、イクルとあいの存在感が際立っていますので、
そうした事を再確認しつつ、二人の紡ぐ想いの行方を、未来を、思ってしまう。
とても切ないけど温もりのある風が広がっていく、暖かい楽曲で、心に響きます。

切なさや儚さからも、暖かい光景を想いを届けれるのだなと。
終わった後、切ないけど温もりを感じさせる、ノスタルジックな余韻感を感じれて、
今曲の根底にあるものを浮かび上がらせてくれている様でもあります。


Tr5 「あいのロック」

こちらの曲は作詞と歌唱を民安ともえさんが担当されていて、
クリアーなポップロック系に仕上がっています!
切なさや憂いも散りばめていますが、全体像としてはポップ系のガールズソングで、
軽快で弾むようなバンドサウンドと鍵盤の優しい旋律をバックに
民安さんの可愛くて、メリハリのあるエネルギッシュなボーカルが堪能できて、
聴いていると元気が凄く湧いてきます。
明るい涙が頬を伝ってくるような..。温もりに包まれているのが感動的でしたね。

勿論、ただ可愛いだけじゃない、大いなる想いが詰まった力強い情景になっていて、
自分達の未来や結末に目を逸らさずに、最後まで目一杯生きていこうという、
イクルとあいの想いが曲を歌を通して強く強く伝わってきましたね。
イメージとしては原作2巻のイクルとあいのセッションシーンを思い出しながら読むと、
より世界観に入り込めそうです、あと40.5話や42.5話もイメージを深めれます。

作詞を民安さんが担当している事も関係してか、
どちらかと言うと今曲は、あいの視点から描き綴られた情景・記憶にも思えてきて、
そうした部分から見ると、「愛人[AI-REN]」の持つ意味やテーマについて、
もっともっと深く掘り下げていけそうな、そんな感覚になっていけます。

アコースティックなサウンドとエレクトリックサウンドの共存と共鳴、
鍵盤の音色を始めとしたクリアーなサウンドが映えていくよう、
バンドサウンドが全体の調和・バランスを作り上げるポジションとなっていて、
民安さんの伸びやかで瑞々しいボーカルが清涼感もって聴こえきて、
サウンドが優しく温もりもって歌をサポートしている様子が耳を通して伝わってきましたね。

イクルとあいが過ごした大切な日々を思い出せるよう、民安さんの歌詞と歌は、
思い出を振り返る様な表現となっていきます。ただ振り返るだけでなく、
未来へと進んでいける、そうした想いが籠められた歌唱になっていました。
緩やかに、でも力強く、言葉を選び歌い上げていって、
精一杯な想いが歌声から眩しく伝わってきて、目頭が熱くなる自分が居ます。

可愛くも力強さを持った歌唱が躍動感満点に聴こえてくる、
折倉さんのポップでセンチメンタルな曲の情景と重なり合って行くと、
優しさが更に深まっていき、感動が止まること無く響き渡っていきます。
サビのエネルギッシュな表現力を始め、曲の作り出す命の軌跡に呼応するように、
歌声がその瞬間瞬間に適した歌唱を作り上げ歌いあげていたからなのかなと。
大事なシーンでは感情も一層深まって聴こえてきますが、
そのシーンに至るまでの歌唱も、切々と想いを積み重ねていって、
思い出を噛みしめるように歌う所は、まさにノスタルジックと言う言葉が合うものでした。

最初に訪れる歌唱シーン(0分15秒〜1分30秒)は、
歌唱部分が鮮やかに聴こえるようになっていて、ほど良く力を抜いた、
でもエネルギーを感じさせる表現になっていて、曲のハイライト言える重要な部分かと。
民安さんの表現(表情)豊かな歌を通して、
最初から最後まで、あいの優しさや無邪気な部分、繊細さが見えてきます。

哀しさや切なさと言ったものから目(心)を逸らさないで、現実と向き合ったからこそ、
その先の未来や執着に対してもキチンと向き合えて、一つ一つの事を大事に紡ぎ刻む、
命の尊さと優しさに触れる事が出来るパフォーマンスが表現されていました。
(温もり部分に重点を置いた感動的な情景と言う意味では、トラック7に通じる暖かさです)

3分03秒〜3分28秒頃まで聴こえる間奏シーンも、
優しさや懐かしさを感じさせる、清涼感のあるメロディと演奏が聴こえてきて、
スケール雄大なノスタルジックシーンになっていて感動を呼びこみます。

「愛人[AI-REN]」には音楽を扱った描写が幾度か出てきましたので、
そうした部分を思い出しながら、聴いてみるのもアリだと思います!



Tr6 「人と世界の終着」

物語の佳境を告げてくるような、シリアスな緊張感と残響を、
映しこませたメロディアスな楽曲となっています。

物悲しさを滲ませたアンビエントで残響的な美しさ、
切ない雰囲気・空気感を赤裸々に映したメロディアスな描写と歌唱の連続...
叙情的な切なさが伝わってくる内容で、鍵盤の力強さ・シンセの幻想的な煌めき
アコースティックサウンドの懐かしさが、狂おしさを一段と加速させていきます。

アコースティックで繊細な音色が主軸でありますが、
残響感あるギターサウンドも聴こえてきて、鍵盤やシンセの美しく繊細な面が際立ち、
切なさがいつまでも無くならない、突き刺さる様な音色の余韻が印象的でした。

今曲はシリアスなテンションに包まれていますが、
サビの情感深い表現力は、力強いものといえますし、でもその力強さが、
却って哀しみや切なさを舞い込む事にもなっていき、切なさが鳴りやみません。
「愛人[AI-REN]」が描いた真実や現実と言った部分が、
余すことなく表現された楽曲とも言えますね。
色を失った、モノクロの景色を見ているような、不思議な喪失感を感じれます。

坂本美里さんのボーカルも、
落ち着いた雰囲気で切々と想いを綴り歌われているのが切なくも感動的です。
表現の仕方は異なれど、トラック2の情感深さに近しい表現・声色を、
今作では作り上げていましたね。 力強さを哀しみや切なさの想いへと変換し、
情感たっぷりに感情を余すことなく出し切り歌い上げていました。
語りかける様な切々と歌う姿、バックボーカル(コーラス)も繊細に寄り添って、
現実感と幻想で揺れ動くような、美しくも儚いボーカルが聴こえてきます。

サビの歌声の幻想的な煌めき、
間奏後の温もりを零したメロディアスな歌唱とコーラス(2分29秒〜3分05秒)が
映すノスタルジーな描写、心に触れてくる歌唱が沢山聴こえてきます。

サウンドやボーカルの迫力は深い強さを感じますが、
全体像としては切なさや儚い面にスポットを当てた楽曲作りになっていますので、
聴き終えると、哀しさや嘆きのエネルギーをズシンと受け取ります。
間奏部のアコースティックギターの演奏も物悲しく望郷を感じますし、
温もりさえも影になってしまう様な、切ないトーンを奏でていって....。

そうした狂おしい部分については、
曲終盤(4分13秒〜曲最後まで)で訪れる情景からも強く感じとれて、
絶望的なまでに鋭く物悲しい、暗い描写が浮び見えてきます。
でも、暗い部分があるからこそ、明や光といった部分にも気づけて、
このシーンが存在する理由・意味を感じながら、
他の曲、特に最後の曲(トラック7)を聴いてみると。新たな情景が見えてくるかも。



Tr7 「ある春の日、君へ帰る -Happybirthday to you-」

トラック7は物語の執着を描き、そこから先の未来への想いをも運ぶ、
温もり深い叙情ソングとなっています!
とてつもなくスケール感が雄大なので、オーケストラ的な広がりにも通じますね。
この曲のイメージは、原作最終話がもっとも相応しいですね。
原作最終話のタイトルと曲名がリンク(シンクロ)している感じですし。


曲に籠められたエネルギーは、
旧エヴァ劇場版の挿入歌「Komm, Susser Tod 〜甘き死よ、来たれ〜」に
近しいものも感じれて。 折倉さんの壮大なノスタルジックが何処までも萌芽していきます。

トラック1と対をなす、そしてある意味ではトラック1のアンサーソングとも言える。
そんな役目的なオーラをも今曲からはヒシヒシと感じとれて心が沁みてきます。

切なさや儚さも感じますが、それ以上に真心や元気、勇気が湧いてくる、
大切な思い出が散りばめられていて、暖かさに包まれていくのが、
今曲の持つ大きな魅力であり無限大の可能性と言えそうですね。

曲調としてはミディアムテンポのバラードソング系の表現に包まれていますが、
上記でも挙げた様に、オーケストラ的な表現や、バンドサウンドも大切にしてますし、
ノスタルジックな雰囲気を鮮明に映しこむ手法や表現が随所に感じれます。
ゆるやかに切々と音が流れていきますが、一つ一つの音の逞しさと暖かさが、
あるからこそ、曲に生命力が宿って、暖かみ溢れるメロディ、サビを始めとした
盛り上がる箇所での感動的なエネルギーがノスタルジーを一層鮮明にさせます。

ベースとドラムに関してもアコースティックな質感を大事にした音作りで、
シンセや鍵盤、坂本美里さんの歌を引き立たせる、支える音作りになっていました。

ギターに関してですが、1分37秒〜2分01秒のギターソロが今曲のギターの
ハイライトといっても良いのかなと。
優しさと懐かしさが調和したエモーショナルなギターサウンドが聴こえてきて、
懐かしい、けど未来も浮んで見えてくる、前向きなメッセージが籠められた、
曲の全体像をキチンと背景に想いを汲み取り、その流れや空気感を汚さない様に、
ドラマティックを深めていく、そうした力強い想いが出たギターソロで感動的でした。

終わりだけど始まり、音からも歌声からもエネルギッシュな想いが溢れてきて、
坂本美里さんの伸びやかで張りのある温もりが籠められた歌唱が響き渡り、
瑞々しく清らかでハートウォーミングな感動が伝わってきます。

優しさの中に強さも潜ませ、曲が作りだす永遠なる想いを受け止め、
歌唱が更なる感動や未来を紡ぎ歌い上げていく様子が見えてきましたね。
明るめの声色を主軸とし、表情を豊かに感情を揺らし、一つ一つを大切に、
声に宿して暖かくも胸に響く、情感たっぷりの歌唱となっています。
(コーラスワークも清らかで温もり深い、慈愛に満ちたコーラスとなっています)

3分16秒〜4分05秒で聴ける「ラララ・・・」の部分は坂本美里さん一人ですが、
まるで何人も居る様な音の厚みと広がりが作りだされていて、
一人合唱的な力強さを、そしてドラマティックを生みだし歌い上げています。
澄み渡る様な歌唱の透明度と熱情と憂いの眩さ、感動がいつまでも続きます。


ここまでの道程を振り返りつつ、色んな想いが去来し、
暖かさや切なさ、哀しみや絶望、勇気、様々な感情や想い出が湧きあがり、
その中から新たな道を光を見つけ、その先を辿っていける・・・・
愛(逢い)の溢れる感動的な情景が映し出されています。

最後の音が消えていったとき、新たなる世界が目の前に広がっていく様な。
終わりだけど始まり、そんな感覚が芽生える楽曲と言えますね。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

作品を振り返ってみて

限られた時間の中で、悩み苦しみながらも、愛や笑顔を忘れずに、
最後まで精一杯に命を灯していったイクルとあいの姿、深い想いと未来が
音(歌詞)と歌(歌詞)によって儚く繊細に、暖かく描かれているのが印象深かったです。
どんな感情・心情・描写であっても、ピュアな想いが鳴りやむこと無く聴こえ見えてきます。

リズムセクション面に関して言いますと、
ドラムの音作りもですが、今作ではベースの音作りに耳を惹かれました。
骨太で躍動に富んだベースの存在感が、曲に勢いを生みだしていって、
ギターサウンドやシンセサウンドの映えるベースのを作り上げていたと思います。

個人的に好きな曲はトラック2とトラック7です。

目を瞑って聴いていると、「愛人[AI-REN]」の各シーンが蘇ってくる、
イメージアルバムとしての存在感をシッカリと証明しきった渾身の内容でしたね。
田中ユタカさん著 「愛人[AI-REN]」 の原作を好きな人は勿論、
原作を読んでいない人に向けても十分に訴えかける情景描写になっていますし、
きっとこのCDを聴き終えたら、原作にも凄く興味が(読んでみたい)湧くと思います。

色々な想いが複雑に絡み合いながらも、根底にあるものは凄くシンプルでもあり、
そうした誰しもが持っているであろう大切な想いや願い、憂いについて、
改めて考える事の出来る。 内容の濃さ、「愛人[AI-REN]」の持つ
雄大な想いを音が見事に具現化されていました。
「愛人[AI-REN]」への想いが沢山詰まった愛溢れるイメージアルバムでしたね。

素晴らしき原作を描かれ、深い感動を届けて下さった田中ユタカさんに、
そしてドラマティックなイメージアルバムを届けて下さったI.L.C&民安ともえさん、
メインボーカルの坂本美里さん、そにどりーさん、皆様全員に
有難うございますの気持ちで一杯です。


半蔵(旧HN.メタリッカー)
| 同人音楽の感想 | 21:00 | comments(0) | - |
Sol et Luna 感想日記♪
JUGEMテーマ:同人音楽

A little bit(後藤ハルキさん)が、
2014年 春M3 で発表された Sol et Luna の感想を書きます。



今作は情熱的な愛の世界を描き歌い上げた作品内容となっています。
エスニック系やラテン系、スパニッシュ・オリエンタルな空気感を大切にしていて、
異国情緒を感じれる、ムードのある情景描写が魅力的ですね。

全曲に共通するのは打楽器音に特色を持たせている点でしょうか。
躍動感のあるパーカッションが感情の動く様子を代弁し、訴えかける力強さ・切さなを、
こうした部分からも伝えてくれているのが印象的でした。

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Tr.1 「Apaixonado -愛の虜-」
Lyrics・Vocal 後藤ハルキ Compose・Arrange 塚越雄一朗


今曲は塚越雄一朗さんが担当している曲で、
ラテンのビートで、起伏溢れるメロディアスなサウンドが聴こえ流れていき、
情熱的なボーカルが絡み合う様に混ざり合って、熱い吐息までも伝わってきそうな
ロマンティックなナンバーとなっています。(ダンサブルな躍動感も魅力です)
舞踏会や音楽界、そこで舞う踊り子の姿が見えてきそうな熱情のシャワーが心地よいです。

ラテン系のリズムですが、ジャズやビッグバンド系の厚みあるスタイルも含ませつつ、
シンセの煌めくようなサウンドも盛り込ませつつ、大胆なアプローチで、
情熱的な情景を描き出しているのが今曲の魅力となったのではないでしょうか。

舞踏的と言う部分から、ミュージカル調のアプローチも曲に加えているかもです。
塚越雄一朗さんはスケール感雄大な曲作りが巧みな作曲家ですし、
後藤ハルキさんのエネルギッシュな表現力が映えるサウンド・アレンジを施していて、
その中から憂いや切なさを零し、曲にドラマを盛り込んでいくのが痺れる点ですね。
何処までも情熱的な想いが続いて行き、溢れんばかりの叙情と浪漫が浮かび上がります。

とてもとても情熱的な曲なので、
後藤ハルキさんの歌唱からも自然とも躍動感満載の熱情と憂いを感じれ、
瞬間瞬間に訪れる一筋の光(感情)の映し方も感動を呼びこみます。
(情熱的な歌声が聴こえてくれば聴こえてくるほど、狂おしい想いも零れ出す)

力強いけど良い意味で力まずに伸び伸びと歌い上げているのも特徴で、、
スッと曲の中に入り込んでいきます、こういう部分が後藤ハルキさんの表現力の凄い点で、
曲の情景・歌詞の心情を受け止めつつ、自らの歌唱が主役になっていく、
それが自然の呼吸から生まれるものなので、聴いた人の心にも深く浸透して響き渡ります。

アップテンポなビートで曲が進んで行き、フックのある展開で感情の起伏・強弱を表し、
想いの微妙な移り変わりや変化をも克明に記した愛(逢い・哀)溢るる情景の連続、
大切想いを情熱的に何処までも熱く激しく表現しきる、圧倒的な光景です。

メインボーカルのノリノリな躍動感と、曲調と呼応したアップテンポな歌唱もですが、
バックコーラス(サイドボーカル)部分も伸びやかな躍動を伝えてくれて
曲を盛り立てる役目をコーラス面が引き受けているのも確かな事実となっていますね。
サビの締め(〜愛の嵐 ・ 〜愛の虜 の後)で聴こえる、セクシーなボーカルも
伸びやかな昇りつめで格好良くロマンティックを加速させます。

個人的に好きなシーンは上記でも書いた、
サビの締め(〜愛の嵐 ・ 〜愛の虜 の後)で聴こえてくるセクシーなボーカルですね。
このセクシーなボーカルが曲に勢いをも生んで、心地よい余韻を残してくれます。

あと2分46秒〜3分06秒頃まで聴こえる間奏シーンも印象深いです。
音の広がりと密度の籠め方が宇宙的なサウンドにもなっていて、
ロマンティックな想いが熱い色で益々鮮やかに見えて聴こえてくる、この後の
後藤ハルキさんの歌唱も益々の艶やかさと熱情を帯びて迫ってきましたので、
この間奏シーンの果たした役目と言うのは、相当に重要なものと言えそうです。
事実3分07秒〜3分18秒の歌唱シーンは圧巻の情景を作りだしていて、
特に「視線外せない〜 踊れ・・・ 」の渾身なる歌唱は感動を超越したものとなっています。

後藤ハルキさんの声質(表現力)は大人の女性の魅力が出ていますので、
今回の曲の様なアップテンポでドラマティックな世界観にもピッタリ合いますね。
豊かな表現の連続、熱情帯びた愛と情熱に包まれた世界にいつまでも滞在していたい。
そんな想いに駆られる名ボーカルを今曲では歌い作り上げていたと思います。


Tr.2 「Night bird」
Lyrics・Vocal 後藤ハルキ Compose・Arrange kenji


こちらの曲はエスニック(アラビアン)を基調として、
デジタルサウンドやダークな空気感を押し出したムーディな楽曲になっています。
(盛り上げ方や展開の作り出し方に、ロック系のスタイルも垣間見れます)
曲名から、夜を想像させる情熱的な描写が印象的でしたね。
そうしたことからも今作品中で一番アダルティックな魅せ方と言えるかもしれません。

スロー寄りのミドルテンポとなっていて、
音のメリハリを大事に、重めのサウンドを作りだし、その事が曲に激しさや情感の深さを
伝えてくれています。甘美なムードを妖しく高めていき、
スリリングな雰囲気がクライマックスへと誘ってくれます。煌めくような音の光沢感が、
ムード感を益々演出し高めていってくれるのも、特徴であり聴き所ではないでしょうか。

後藤ハルキさんの歌唱表現は、ムーディな部分を意識した表現に終始していて、
情熱的な中に物悲しさや儚さをホンノリ加えて、感情の微妙な変化や意思の吐露を、
歌い上げているのが印象深かったです。

切々とムードを高め、曲が進んでいく毎に情感が増して艶やかになっていく歌声、
基本は力強い心が見えてくる歌詞なのですが、ふとした時、哀しさや切なさが込み上げる、
それが情熱的であればある程に、哀しい部分や切ない部分が去来してくる。
ただ そういった切ない部分も最終的には情熱的な感情へと繋がっていくスパイスとなり、
最後の瞬間までムーディな情熱が鳴りやむこと無く歌い上げていきます。

ドラマティック&ロマンス溢れる楽曲なので、歌唱表現にも自然と熱が帯びていって、
最初は切々と聴こえていた歌唱も、徐々に迫力が増して聴こえてきます。
歌声に生命力が宿っているからこそ曲の世界観と同化していく、想いの連鎖を
感じれる表現力です。

曲調のエスニックな雰囲気が歌唱にも宿っていて、
それもムーディに思えた理由ですね。どこまでも艶やかで熱情美に溢れています。
(熱情美と言いましたが、夜をテーマとした、何処か妖しく神秘的な熱情美ですね)

後藤ハルキさんが力強さや鋭さを出した歌唱は、
過去曲においてもそんなに多くないので、そうした意味でも新鮮に聞こえますし、
ロック的な躍動や熱さを感じれたのも今曲で印象に残った所でしょうか。

情熱的な中に狂おしい程の切なさや儚さを映し出している、
刹那的だからこそ、その瞬間に想いが最高潮に盛り上がり燃え上がる。
これも一つの愛の形と言える、理性よりも本能が勝っていく様な、
対極的な感情の存在感、情欲が交錯するロマンティックな情景(情事)が心を締めつけ、
得も言われぬ恍惚感も湧きあがってくる。セクシーな楽曲です。


Tr.3 「Reminiscence」
Lyrics・Vocal 後藤ハルキ Compose・Arrange Stremanic


今曲はStremanicさんとコラボした楽曲となっており、
ジャズテイスト・バラードテイストが全体を覆ったシットリとした世界観となっています。
落ち着いた空気感が(モノトーン・ノスタルジック感じ)漂わせるなか、
後藤ハルキさんの歌唱表現は切ない想いが強く狂おしく溢れてきて感動的です。

ピアノの洗練された音色、ベースの温もり深い音も聴き所です。
海外のジャズミュージックにも通じる、情熱的でスタイリッシュなサウンドメイクですね。

今曲は歌詞から察するに、切ない恋模様(思い出)を綴った風に思え、
あの頃の思い出を振り返りながら、涙が頬を伝い...、それでも明日へと向かって。
でも今だけは泣いても良いよね。と自分に言い聞かせるような、
切なくも温もりのある情景が見えてきて、心に強く残る曲(歌詞・歌)となっています。

そのことも関係してか、今曲での後藤ハルキさんの歌唱はソフトな雰囲気を纏い、
切なめな方向から情熱的な想いを吐露していきます。

哀しみの中から陽射しを掴み、未来へと向かって行く姿をセンチメンタルに表現しています。
切ない過去を引きずりながらも、それでも前へ前へと歩んでいきたい。
強い気持ちと弱い心の狭間で揺れながらも、それでも・・!と思わせる情熱的な歌唱です。
感情(心情)の揺れ動きを、眼差し逸らさずに受け止めて歌い上げる。
そうした勇気ある姿が歌唱から伝わってきますので、それが感動と叙情を呼び込みます。

曲はソフトな雰囲気を大切に、でも楽器音はリズム面も含めて確りとした鳴り響きで、
臨場感を感じせる事が、曲に起伏(盛り上がり)が加わって、深い感動を生んでいたのかなと。
ノスタルジックな空気感が切ない美しさを届け、心にいつまでも切ない香りが残っていきます。

ストレートな情熱とは違い、切なさや懐かしさといった部分から情感鋭い描写をつくりだす、
こうした形でも情熱的な思いは届ける事が出来るのだなと。
新鮮な驚きも受けれたのが、今曲の魅力的な部分とも言えたかもです

後藤ハルキさんは、ジャジーな曲、バラード調の曲での歌唱表現で、
名歌唱を過去に沢山生み出してきましたが、今曲も代表的な歌唱になりえる。
メロディアスな歌唱を聴く事が出来ます。
伝えたい想いは切なくあっても、そこに暖かみが感じれるから、感動へと変わっていく、
後藤ハルキさんの表現力の強さと、軸のぶれない安定感を感じさせる歌唱ですね!

個人的に好きな歌唱シーンは、ノスタルジックでロマンス零れる間奏シーン終わりの、
3分38秒〜3分46秒で聴ける歌唱シーンです。
ここでの歌唱の感情の吐露、とても力強くて、どこか吹っ切れた、
切ない過去を過去として受け止め、先へと向かって行きたい、
決意の様な歌唱シーンにも見えました。 もちろん思い出はいつまでも残りますが、
でも一つの決着(結末)の意思表示のような、自分自身に充てたメッセージにもなった、
そんな歌唱シーンになったのかなと。 グッとくるシーンで大好きです。


Tr.4 「La Primavera」
Lyrics・Vocal 後藤ハルキ Compose・Arrange アサヒナユウ


こちらの曲も情熱的なテンションに包まれており、
イタリア系の雰囲気を漂わせたメロディアスなナンバーとなっています。

情熱的と書きましたが、音の骨組みとしては全体的に清涼感や透明感を感じれて、
内面から情熱的な想いを吐露していく様な、ある意味ではTr1と真逆の方向性で、
情熱的な想いを表現していたのかもしれません。
(フラメンコ系の刹那的なビートも含ませています)
CD最後の曲と言う事も関係してか、憂いの度合いも深く、物語のED的なオーラが
シッカリと出ているのが印象深かったですね。

アサヒナユウさんのアコースティックの滑らかでロマンティックな音色は
何処までも感動を引きずり、心地よい余韻を与えてくれます。
イントロのメランコリックなギターは今曲のハイライトのひとつだと思います。
楽器音を活かしつつ、デジタルサウンドの広がりや透明感も大事にして、
メロディアスな情景を描き出していましたね。
後藤ハルキさんの声とも凄く調和したサウンドメイクになっていたと思います。

躍動感と清涼感に染まったパーカッション、洗練されたシンセ、ピアノやギターが作る
アコースティックな音色が何処か懐かしくノスタルジックな想いをも湧きあがらせ、
懐かしさを感じれるから、未来にも進んでいける、力強いメッセージをサウンドからも、
歌詞からも伝えてくれていました。 その歌詞についてですが、
大切な想いを心に刻み、勇気を持って進んでいく、凛とした切なさと力強さで、
感動的な情景を描き映していく、歌詞の存在感と言う意味では今作でも特に色濃く、
メッセージ力のある、自分にも相手にも問いかけれる、言葉の重みと大切さに気づける。
そういった歌詞の綴りにもなっていて、深く世界に入り込めるのも魅力でしたね。

美しさと熱情を纏わせたサウンドをバックに、
後藤ハルキさんの歌唱もリズム感抜群に、伸び伸びと歌を紡いでいきます。
情熱的な歌声の中に切ない想いを散りばめているのも印象深く映り、
そうした憂いを大切にした歌唱表現が、感動を強めていく事に繋がっていくのかなと。
この事は他の曲でも言えるのですが、後藤ハルキさんの歌唱表現は、
どこか切ない面や憂いが隠されている事が多くて、それだけ歌詞の想いを大事にし、
歌唱を平坦にさせずに、ドラマを作り上げていく、命を吹き込んだ歌唱表現です。

サビの歌い上げもですが、そこに至るまでの歌唱や、バックコーラスなど、
情熱的な個所は随所にあり、それらの眩き光(兆し・陽射し)が最終的に集まって、
一本の道となって見えてくる、壮大な叙情と勇気を歌声が表現していきます。
終盤で聴こえる(4分08秒〜4分11秒頃)のハミング的な歌唱で曲が締めくくられるのも、
サビ以外からもクライマックスを作り上げる、後藤ハルキさんのロマンが垣間見れて、
情熱的な格好良さでしたね! 格好良い歌唱。今作は全曲それを感じれます。

音のメリハリ感では、今曲が一番それを強く感じれて、歌声もメリハリを効かせた、
鮮やかさを大事にしたのが印象的でした。
情熱的な異国の歌ですが、ポップスにも通じる親しみやすい情景に思えたのは、
そうした鮮やかなアプローチが満載だったからかもしれません。

全体的な意味で、ロマンティックであったり、センチメンタルであったり、
そうした感覚(感動)を歌詞の内容から感じ取ることも出来ました!
良い意味でリラックスして聴く事が出来るのも今曲の歌詞の魅力でしょうか。
音楽を聴く楽しみ、その事が結果、感動や元気にも繋がっていって、
聴き終えた時には、よし!頑張ろう!と心が活性化していくんです。

そういう意味ですと、今曲は応援歌的でもあり(こう表現すると語弊が出ちゃうかもですが)
でも鮮やかなサウンドと真っ直ぐな描写・表情豊かで情熱溢れる歌を聴いていると、
ふとそんな感じにも思えてきちゃうんですよね。
1分58秒〜2分07秒の歌詞と、それを情感深く歌い上げる後藤ハルキさんの姿、
永遠なる勇気を分け与えて貰えるようで、心も目頭も熱くなります。

美しく情熱的なロマンスに出逢いたい場合は、この曲を聴いてみると良いかも!


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作品を振り返ってみて

今回の作品は情熱的な愛を描いた内容となっていて、
後藤ハルキさんの持ち味である、大人の女性の格好良さをストレートに映した、
パワフルな内容になっていると思いました!

個性的な楽曲を前にしても、自らのスタイルを崩さずに曲の中に溶け込み、
ドラマティックな世界を歌い上げていく。
作品(曲)を聴き終えても、脳裏には作品(曲)のイメージや余韻が残って、
情熱的であっても切なく合っても、それが堪らなく心地よく心が満たされていくんです。

後藤ハルキさんの確固たる歌唱への想いが、曲を歌詞を作品全体から浮かんでくる、
入魂の作品内容になったのは間違いありません。

そして何度も言っちゃうのですが、
後藤ハルキさんの歌は本当に素晴らしいなぁと、今作を拝聴して改めて強く思いました。

と、力強い感想を書いてしまったのですが、良い意味でリラックスして聴ける楽曲が、
揃っていますので、心に栄養をロマンスを求める際には、
今作の事を思い出してみると、良いかもです!

Sol et Lunaに収録された4曲の中では個人的にトラック4が好きです。

過去作品ですと、 Platinum days にも通じる情熱の注がれ方にもなっています。


今作の頒布状況についてですが、イベント頒布の他、ショップ委託(あきばお〜こく)
A little bit 自家通販 でも頒布していますので、チェックしてみて下さいね。

半蔵(旧HN.メタリッカー)
| 同人音楽の感想 | 22:48 | comments(0) | - |
OVER SKY 感想日記♪
JUGEMテーマ:同人音楽
 
今回は SYNC.ART'S(五条下位さん) が、
2013年 冬コミ で発表した OVER SKY の感想を書きます。



今作は東方アレンジ作品となり、全6トラックが収録(4〜6は各曲のインストVer.)
メロディアスな内容になっています(ロック成分が多め)

3曲それぞれ違うボーカリストを起用されていて(歌詞もボーカルが担当)
曲の世界観・カラー・情景に合うような起用となっているのが特徴でしょうか。
この事については過去のSYNC.ART'S作品でも多くみられたことで、
五条下位さんは、その楽曲と調和できるボーカリストの見極め・起用方が上手いです。

今作のギター演奏はtakrockers!!のBBさんが担当されています。
(SYNC.ART'Sの作品にはBBさんを始めtakrockers!!の演奏陣が、
頻繁に参加されていますので、そういう部分も毎回注目しています)


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Tr.1 「Deep Prisoner」 (原曲・幻想浄瑠璃)
Lyrics ・ Vocal
真崎エリカ Guitar BB

緊迫感のあるスリリングなロックアレンジとなっていて、
幻想的で幻妖的な美しさと甘美に染まったメロディアスなサウンドメイクになっています。
激しさもですが、何処か影を落とした風にも感じれるサウンド、
ダークな面やスタイリッシュといった、クールな美世界・美旋律に彩られているのも、
今曲の特徴と言えるのではないでしょうか。
バンドサウンドを土台とした音作り、そこへBBさんの生演奏が入り込んでくる事で、
厚みと勢いが増していき、持続性や疾走感を感じれるパワフルな音像が生み出されます。

真崎エリカさんの歌唱も力強い中に哀を潜ませた情感深い表現に終始しており、
力強く可憐に歌い上げる一方、切なさや憂いを零す瞬間も訪れて、
その事が曲にドラマ性を増す事に繋がり、真崎エリカさん自身の歌唱表現も起伏が増して、
曲が進むにつれてドラマティックな幻想が咲き乱れていくのが感動を呼びこんでくれます!
強さと弱さが存在するからこそ、そこから更なる想いが吐露されていく、
真崎エリカさんのメロディアスな歌唱力が五条さんのサウンドと調和し呼吸を続けます。

アップテンポでフックのあるメロディアスアレンジとなっているので、歌唱力も自然と、
ドラマ性を帯びていって、感情の赴くまま表現を滲ませ想いを出し切り、
切れ味鋭いボーカルで幻想世界を鮮明なるものへと見せていく、魅せる術を歌でキッチリ、
真崎エリカさんの格好良い歌唱が堪能できる曲と言えるのではないでしょうか。

サビの歌いっぷりは勿論のこと、サビ前のパートの歌い込む部分も熱い感情が乗っていて、
言葉を大切に紡がれるからこそ、ドラマティックな場面での歌唱が一層際立って響き渡り、
聴いた人の心に突き刺さる勢いとなるのかもしれません!
声質や声色的に、少しハスキーな雰囲気を漂わせているのも、真崎エリカさんの魅力で、
ロック系の音世界に凄くマッチするボーカルですね。

アグレッシブな曲調ですが、ダークな要素や妖しい雰囲気が漂っているのが関係してか、
今曲でのBBさんのギター演奏は、少しトーンをダーク寄りに、様式美色を強めています。
その事も関係してかギターテクニック的にもメタル系のアプローチを随所に忍ばせていて、
1分38秒〜1分48秒辺りでは真崎エリカさんのメロディアスな歌唱表現を支える様に、
バックでライトハンドギターを聴かせてくれます!BBさんは元々ライトハンド等に代表される
アクロバティックなギタープレイも定評があったので、今曲でのテクニカルな演奏も、
盤石なるもので、鉄壁なるギタープレイで五条さん・真崎エリカさんを盛り立てていました!

ただ全体的にはサウンド・トーンを少し抑えめにしていますので、
サポートとしての役目に重きを置いての演奏になっているのは事実かもしれません。
その分ギターソロや上記で述べたライトハンドシーンなど、
魅せるべきシーンではそのギターの魅力が一層と目立つ事には繋がったのですが、
全体的にはサポート的な意識を感じさせる演奏でしたね。

キラキラした音の光沢感、メロディの連続性、構成力、トータルの完成度を重視し、
メロディアスでセンチメンタルを含ませたアアレンジサウンドになったかなと!
展開が力強く動き出す一方、抑えめにした展開も作り、緩急(感情の強弱)に気を付けて
楽曲にドライブ感を生みだしていったのが印象的であり今曲の魅力でもあったのかなと。

エネルギーが途中で尽きること無く、最後まで感情が潰えず終わりへと向かって行く、
力強いメッセージで幻想を映しこみ、その先へ先へと向かって行く。

五条下位さんのロックなアプローチが更なる段階へ突入した、聴き応え満点の曲かと!


Tr.2 「瞳に映して」 (原曲・孤独なウェアウルフ)
Lyrics ・ Vocal 雨宮ゆりの Guitar
BB

凛とした美しさと破壊的な激しさを絡みつかせたメロディアスサウンドとなっていて、
洗練された音色(鍵盤の音色が素敵)を軸に憂いを纏わせた情景描写の連続、
サビの盛り上がりと憂いの瞬間を克明に映し記した点。
切々と、しかし情熱的な世界が見えてくるのが印象深かったですね。
ミドルテンポのデジロック系ナンバーなので、徐々に感情が色濃く見えてきて、
歌声も演奏も徐々に想い深めて結末まで向かって行くのがドラマ性を強める結果に。

安定感のあるリズムとビート、ドラマ性のある展開、機動力のあるデジタルサウンド、
そこへBBさんのロックギターが加わっていく事によって、楽曲に力強さが増し、
結果、力強さと同等の哀愁や切なさのエネルギーも益々感じれるようになっていきます。

今曲での雨宮ゆりのさんの歌唱表現についてですが、
曲調と同様のパワーを、力強さの中に切なさや儚さを灯しています。
まるで涙が頬を伝いながら気丈に歌い上げる様な、迫真なる想いを歌で表していて、
(可愛い声質と共にボーイッシュな雰囲気を歌声から感じれるのも雨宮さんの魅力ですね)
言葉を噛みしめるように切々と想いを積み重ね感情を昂らせ震わせていきます!

どちらかと言うと今曲は歌唱にスポットを当てた曲でもあったかもしれません。
勿論サウンド面が楽曲の中心であり根幹を作りだしているのは間違いありませんが、
歌唱表現がストレートに響いてくるようなサウンドメイクになっているのも事実で、
雨宮ゆりのさんの情感豊かな歌唱を引き立たせる、サウンド(演奏)・メロディに
なっているかなぁと、聴いていて思いました。

それだけに今曲の歌唱表現は、雨宮ゆりのさんの過去の歌のエッセンスを残しつつ
より表現力も豊かに力強く、鋭いアプローチで狂おしい感情の移ろいを歌いあげてます。
メロディアスとロマンスの狭間で揺れ動く、感情の戸惑い・迷いさえも表現の力に変え、
ドラマティックを深めていく、雨宮ゆりのさんの意志深き表現は、とても感動的です。
曲の速度がミドルテンポなので、歌声もジックリと情感を深めていけたのかもです。

そのぶん 歌詞や歌唱にかかる比重も相当なものであったのかなと。
気高さや強さ・激しさを出すと、それだけ哀しみや切なさも零れてきて、
感情の起伏がダイレクトに響き渡る、それだけドラマティックな歌唱表現といえますね。
憂い帯びた歌唱表現で感情の切なる瞬間を浮かび上がらせ歌い上げる。
深層の深い部分まで意識して渾身なる歌唱を作り上げて想いを紡ぎ歌い上げていました!
歌詞の描写もセンチメンタルな情景を綴りだしていて、 その歌詞と
メロディアスサウンド・切なく鋭い歌唱が合わさっていく光景、胸がギュッと締め付けられます。

今曲でのBBさんの演奏ですが、
今作に収録された3曲の中で一番リードのギターが激しくなっているかもしれません。
もちろんトラック1と3でも激しいロックギターを作りだしていましたが、
今曲はギターソロ以外の部分からもヘヴィな厚みと起伏を奏でていましたので、
楽曲自体が劇的な要素・展開を持っているので、その熱情が演奏にも伝染していった様な。
ヘヴィな音作りの中に、しなやかな躍動美、エッジの効いた演奏、鋭いキメ等々、
ロックの醍醐味を感じれるダイナミックな演奏となっています。

3分00秒〜3分13秒で聴こえるギターソロもそれまでの曲の盛り上がり、
そしてこのシーン後の展開をも予見させる、感動的で力強いメロディを弾かれていて、
力強さの中に哀愁を滲ませた泣きのエモーションが次なる世界を手繰り寄せます。
音の伸ばし、テンションの持続性と爆発性、BBさんの泣きのギターは限界知らずだなと!

歌心溢れるメロディなのは勿論・ラフなスピード感がロックらしさを醸し出していて、
整合美あふれる運指が感動(未来)への階段を作ってくれます。
このシーンの劇的な描写が、この後の最後の盛り上がりにも繋がっていって、
雨宮ゆりのさんの歌唱にも更なる情感と艶やかさが増し、哀愁と勇気に染まっていきます。

劇的な展開を生みだしていくまでの過程(道程)が感動的に映り込み、
流麗で力強い中にも、どこかノスタルジックな雰囲気をも漂わせていて、
そうした感情の移ろい・煌めき流れる部分も今曲がドラマティックと思えた理由ですね。


Tr.3 「Resistance Girl」 (原曲・空中に沈む輝針城、リバースイデオロギー)
Lyrics ・ Vocal
仲村芽衣子 Guitar BB

緊迫感のあるテクニカルなアレンジで、バンドサウンドを十二分に活かしていますが、
プログレッシブロック等に通じる展開美も覗かせてきて
切なくも力強いスケール感のあるドラマティックな曲が作り出されています。

どちらかと言うと今曲は切なさや憂いを強調した風にも感じれますが、
パワー自体はけして抑えめと言う訳でも無く、むしろ徐々にパワーは高まっていく、
根元的な力強さを備えた曲であり歌唱になっているのが魅力でしたね。
陰陽や光影、鏡の前の自分と鏡の中の自分、自問自答にも近しい、
心の奥の奥へと誘ってくれる様な、問いかけの楽曲にもなっているのかなと思いました。
こうした部分からも今曲がプログレッシブな香りを放つ理由と言えるのかも。

仲村芽衣子さんの歌唱ですが、憂いを背負いつつの影を含ませた歌唱で、
凛と力強く歌い上げる中にも切なさや儚さを感じさせる表現が胸を強く締め付けます。

楽曲の展開にピタリと合わせる様に歌唱表現も表情を変えて聴こえてきて、
でも根底にある部分は揺らぐことが無いので、常に緊張感や緊迫感を感じる、
ドラマティックな表現力が潰える事ありません。仲村芽衣子さんの気高い想いが
曲の深い部分と結びついて行くにしたがい、情景が色濃く激しく見えてきました!
想いの強さの分だけ曲調もサウンドも迫力が増していき叙情も深まっていきます。
そしてそれは歌唱表現に関しても同様で、歌が進むにつれて情感が強まっていくので、
気づいた時には曲の世界観に、仲村芽衣子さんの歌唱の虜になっているのです。

狂おしいまでに感情を出す時、感情を押し殺すように想いを溜めこむ部分、
そうした面から感情の強弱を明確に生み出し、起伏ある展開を歌唱で生み出してます。
五条下位さんのサウンドがドラマティックな展開を絶えず作り上げ奏でていきますので、
歌唱もその勢いに呼応するようにドラマティックに歌い上げていくのかもしれません。
ジックリと歌い上げる一方、瞬間的に歌唱力を激しく推し出す場面、切なく零す場面、
仲村芽衣子さんの歌唱の力の入れ時、抑え時のタイミングの見極めと実行力、圧巻です!

特に好きな歌唱シーンは0分33秒〜0分44秒の緊迫感のあるスピーディな歌唱、
個々の歌唱は声に少しエフェクトを施した様な感じで、緊迫感を増す効果を与えてます。
あと、1分38秒〜1分49秒、2分33秒〜2分44秒でも、同様のシーンが聴こえます。
特に2分33秒〜2分44秒のシーンは、その前のシーン(2分11秒頃から)からの
ドラマティックな情景と重なる様に聴こえてきて、この間奏部分は今曲の
ハイライトシーンと言っても過言ではないほどに重要なシーンとなっています。

今曲のBBさんのギターについてですが、
この曲でもサポート的な立場となっていますが、けしてそれはマイナスな訳でなく、
ドラマティックなサウンドと情感深い歌唱を引き立たせるための演奏だからこそで、
地に足のついたヘヴィなギターサウンドとなっているのは間違いないので、
改めてBBさんのギタリストとしての引き出しの豊富さと、リズム感の良さを、
五条下位さんはデジタルサウンドの操りが絶妙な作曲家なので、
デジタルサウンドの広がりや展開美を今曲でも感じますが、生演奏の存在が、
絶妙なエッセンスとなって曲に溶け込んでいくのは、BBさんの演奏力の成せる技だなと。

今曲での注目所は、2分11秒過ぎからの間奏シーンでのGtソロを挙げたいです!
泣きのエモーションを全開に哀愁の美旋律をタフに表現しきった、
ハードロックソロになっていて、前半と後半でソロの世界観を変えてくるのが痺れます!
まず前半2分11秒〜2分22秒は哀愁のトーンで迫り、
2分23秒〜2分38秒の後半部はアグレッシブなトーンで迫ってくる、
限られた時間の中に、二つの世界・表情・感情・情景を描き奏でだしきり
決死なるエモーショナルシーンを生みだしています。
BBさんの表現力に限界という二文字は無いのだなと!その事を強く感じ取れるソロですね。

楽曲自体が緊迫感のあるドラマティックな曲なので、
仲村芽衣子さんの歌唱も、BBさんの演奏も、自然と熱と哀愁を帯びていったのかなと。
エモーショナルな世界観が好きな人はグッとくる曲(音・演奏・歌)になっていると思います!

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作品を振り返ってみて

一曲一曲の完成度の高さと密度の濃さ、それは楽曲面においても、演奏・歌唱面にしても、
其々のパフォーマーが自分の課せられた役目を全うし、
その中から自分らしさ、個性を作りだしていった事が、作品の完成度へと繋がり。
全曲クオリティの高い、そしてテンション(外面的にも内面的にも)の高い曲が
集まったのかなと、、作品を聴いてみて思うことですね。

個人的に好きな曲はトラック2です。
BBさんの演奏に関しては、全体的なバランス的にはトラック1の演奏、
音の迫力はトラック2の演奏、ギターソロ関連はトラック3の演奏が印象に残っています。

女性ボーカル作品なら、SYNC.ART'S作品は欠かす事が出来ないかなと、
その事を改めて思える充実した作品内容でしたね。

今作の頒布状況についてですが、イベント頒布の他、
ArteRefact Store でも頒布されていますので、是非チェックしてみて下さいね!

半蔵(旧HN.メタリッカー)
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贖罪の十字架 感想日記♪
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Diclofenac(GKさん・riuさん) が2014年春M3にて発表したファーストシングル
「贖罪の十字架」 の感想を今回は書きたいと思います。



Tr1はゴシック・バロックのテイストを強めたロックナンバー
Tr2はバラードやポップスのテイストを含ませたメロディアスなナンバーとなっていて、
シングルCDならではの個性的な曲を作り上げていたのが今作の特徴と言えるでしょうか。

Tr1のギターには、senaさん(REVIL) ドラムはSHUNさん(Alice in Distress)
Tr2のギターは、茉邑伎さん(幽弦ノ月) ドラムには荒井ショウタさん
以上のミュージシャンをサポートとして迎え入れ本作は制作されています。

今作の頒布状況についてですがDiclofenacオフィシャル通販で購入可能です。
サイトで試聴も出来ますので、気になる方は是非にチェックしてみて下さいね!

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Tr1.「贖罪の十字架」

曲のジャンル的にはロック系になるのですが、ゴシックやバロックの要素、
中世音楽の伝統美、クラシカルな様式美を纏わせています。
(ダークファンタジー系な要素も含ませている感じでしょうか)
コーラス面や、神聖で切ない空気感からシンフォニック系のスタイルも垣間みれ、
バンドサウンドを活かした厚みと硬質あるサウンドと情感深い歌唱がドラマティックです!

楽曲のテンポ的にはミディアム寄りの速度となっており、
ヘヴィなサウンドを一音一音噛みしめる様に奏で、riuさんの歌唱表現も、
伝えたい想い(叫びや願い)を余すことなく出し切る為に、言葉一つ一つに神経を集中し、
紡ぎ歌い上げているのが印象的でした。演奏隊の激しい演奏がありますので、
実際の速度よりも早く感じる、鋭さを感じさせるのも印象に強く残りましたね。

イントロシーンから壮厳で神聖な雰囲気が劇的に聴こえ響きわたってきて、
riuさんの聖歌(バックコーラス気味に抑えめに聴こえる演出)も、
イントロの劇的な描写に拍車を掛ける役割になっています。
そこから「立ちあがる者へ〜」の歌唱シーンをキッカケとし、
曲が更なる劇的な展開を持って突き進んで行くのが感動を呼び込みますね。、

激しい展開力や、狂おしい展開力、シンフォニックな美しさなどは、
前作 終焉の記憶 の経験も凄く活かされていそうで、
「Despair」や「天」の楽曲にも通じる部分、アグレッシブな要素は
2nd 終焉の福音 に収録されていた各楽曲にも通じる部分があって、今回のTr1は、
Diclofenacが作るロックの魅力がギュッと凝縮された楽曲になったのではないでしょうか。
それは例えばサビのシーンでは「Despair」や「天」などの勢いや刹那感を感じれ、
2分01秒〜2分14秒辺りの展開美は「終焉の福音 -finale-」に通じる鋭さと激情を、
奏で作り上げていましたので、そういった意味からも、
Diclofenacのロックのルーツにスポットを当てていたのかなと思えてしまうのです。

Diclofenacと言えば楽曲の構成力や構築美もさることながら、
バンドサウンドを最大限に生かした楽曲(作編曲)作りにも定評があり、
今回も生演奏部分を大事にして、楽曲に力強さと洗練さ、躍動感を凄く生み出していました。
GKさんのベースに関しても、常に機動的な演奏(音色)となっていますので、
ドラマティックな展開、起伏をもの凄く感じれて、
ベースの骨太でメロディックな部分が曲にパワー&パッションを伝えていきます!
その事がriuさんの伸びやかな表現力が一層映えて聴こえていく効果にも繋がっています。
GKさんは歌心を大事にしたベーシストなので、ドラマティックな楽曲に凄く合う奏者ですね。

激しい部分は勿論、切なさや儚さ、狂おしさを宿していますので、
曲が平坦に聴こえなくて、どのシーンにおいてもドラマティックな光景が浮かんできます。
歌詞の想いを歌声がクッキリと伝え歌い込んでいるからこそ、
楽曲に雄大で表情豊かなエネルギーが生み出されていきますね。
力強い部分や激しい部分をキチンと作っていますので、
儚さや哀しみにも気づき、感情の深い所にも向かっていける、静と動・明と暗の共存、
そうした作曲・歌唱表現・トータルバランスの良さになっていたのではないでしょうか。
鋭いアプローチや鋭利な要素はゴシックロックならではの魅力とも言えますし、
クラシックやバロック・シンフォニック系の要素を加えていくことで曲に温もりも加わっていき、
厚みのある情景が描き出されて行きました。コーラスの洗練した部分も聴き所です。

riuさんの歌唱表現についてですが、
力強い部分と、壮厳で透明感に溢れた部分とを大切にして、
感情の強弱をキチンと作り出していたのが魅力的でした!
曲がドラマティックなので、歌唱表現にもドラマ性は必要不可欠となりますから、
そういった部分を大事にしつつ、歌声が紡ぐ物語の核心や伝えたい想い、
色んな想いが溢れんばかりに伝わってきましたね!
ハスキーな声質で、力強さ・切なさ・狂おしさ・儚さ・神々しさを表現していき、
繊細な歌唱、伸びやかな歌唱等、様々な表現力を今回の曲では表現しています。
ある意味でロック系のriuさんの表現の総てが今曲には集約されていそうでもあり、
上でも書いたのですが、Diclofenacのロックのルーツが見えてくる歌唱と言えます。

特に好きな歌唱シーンは、2分01秒〜2分13秒の「対の瞼を〜」の歌唱シーンです!
緊迫感や熱い想いが見えてくるスリリングなボーカルとなっていて、
このシーン後のサビの盛り上がりにも繋がっていきます。
2分32秒〜2分34秒の「胸に刻め」の歌唱も意志の深さ強さが伝わってきて
胸に突き刺さる歌唱シーンで大好きですね!少しボーカルエフェクトを効かせています。

ギターソロ終わりの歌唱シーンも、感情を抑え気味にしていて、
すこしずつ感情を高めていき、最後の盛り上がりへと繋げていきます。
歌声のみをとっても、今曲でのriuさんの歌唱表現は全編ドラマティックに彩られてます。

senaさんとSHUNさんの演奏も楽曲に力を注ぐ好サポートとなっていて、
力強さと躍動感を演奏で大胆に作り上げていました!
攻める部分は勿論、一歩引く部分も大事にしていて、メリハリのある
サポートでしたね。GKさんがベーシストと言う事もあってか、
SHUNさんとの絡みが特に目立ちますが、senaさんのメロディアスな演奏と、
GKさんのロックベースがスリリングな共鳴を出しているシーンも多くて、
演奏陣の確かな演奏力と一体感がriuさんの歌声にも更なるエネルギーを与えていき、
益々ドラマティックな光景が見えてくる様は、正に圧巻の極みでしたね!

SHUNさんの演奏ですと、0分33秒〜0分36秒のドラム凄く格好良くて好きです!
このシーンのドラムが曲(物語)の始まりを告げる狼煙的な役目にもなっていて、
ヘヴィだけどしなやかさも併せ持った演奏シーンで熱いものが込み上げてきますね。

senaさんの演奏ですと、やっぱりギターソロシーンでしょうか。
楽曲の空気感や世界観を汚さぬように、でも一ギタリストとしての主張や情熱も窺える、
メロディアスなフレーズが聴こえてくるテクニカルなギターソロで聴き応え抜群でした!
ハードロックやネオクラシカルメタルの様式美も詰めこませたソロ構成にも注目です。

前作 終焉の記憶 でゴシックとシンフォニックの融合をDiclofenac流に作り上げ、
その中から伝統音楽やトラッドな要素、ロックのダイナミズムも詰めこんで、
ドラマティックなロックを今回も作り上げていました!
ヘヴィなアプローチにもなっていますので、ライブでも凄く盛り上がりそうですね。

Tr2.「snowy memory」

こちらの曲はポップスやバラードのスタイルを取り入れたメロディアスな曲となっていて、
ロック的な躍動感もありますが、どちらかと言うとソフトな質感を大切にしています。
アニソン等にも通じるキャッチーな要素も魅力と言えますね。
(バラードロック等にも分類されるかもしれません)

ポップスと言っても、切ない部分や狂おしい感情表現などが強調され、
ロマンティックでセンチメンタルな要素がふんだんに詰めこまれていますので、
曲が何処までもドラマティックに映っていき。
メロディックなサウンドをバックに、riuさんの情感深い歌唱が感動を紡いでいきます。

恋愛模様をテーマ(片想い気味に)にしている事もあってか、
感情の移ろい・互いの想いの行方・想い想われることについて、
気持ちを逸らさずに表現し描き出しているように感じました。
そのことは演奏面にも現れていて、強い部分と弱い部分、感情の行く末を克明に記した、
演奏になっていました。 場面場面で微妙に変わっていく感情を温もり深い演奏が、
奏で出していき、感動がソッと近づいてくる、そんなサウンド(演奏)と言えます。

儚くも力強い切な系ボーカル、美しいサウンドとエネルギッシュなサウンド、
透明感のあるコーラス、親しみやすいメロディライン、温もり深い生演奏、
音と歌の叙情的な煌めきが聴こえてきて、胸がジワっと熱くなる情景描写でした。

riuさんの歌唱表現に関してですが、
riuさんの魅力であるハスキーな声色を切なく凛と滲ませ潤ませていき、
強い想いが見えてくるけど、心の底では涙が伝っているような、狂おしい表現を、
サビシーンを始め作り上げていて、胸が締め付けられるような歌唱になっていました。
透明感のあるコーラスが曲に光沢(眩さ)を灯し、情感深く哀しみを零した表現が、
叙情的な情景を描いて、楽曲の持つ想いの強さが歌声からもキッチリと伝わってきました。
強い感情を必死に出しているけど、哀しさや儚さも潜んでいる事を歌声が証明した、
曲(歌詞)とシンクロした歌唱表現が感動的でした!
強い気持ちはあるけど、敢えて控えめにして感情を押し殺す様に切々と想いを紡ぎ、
でもサビシーンを始めとして、感情が一気に吐露されていく場面もあって、
こういった曲の背景を汲み取って感情の出しどころを間違えずに表現しきっていて、
snowy memoryでのriuさんの凄い点は、こうした部分なのかなと。深みある歌唱です。

良い意味でシンプルな構成に気を配ったようにも聴いていて思えましたね。
デジタルサウンドの要素もそこまで強く感じずに、生演奏(バンドサウンド)の作る音世界、
そうした所を重点的に生かしているから、聴き馴染みが良いなぁと思えたのかもです。
今曲は歌詞や歌声の比重が大きいので、敢えて派手な音や装飾音は抑えるようにし、
生演奏が作る臨場感を大事に、瞬間瞬間の想いを憂い帯びかせて表現していました!

バラードやポップス系ではありますが、演奏隊の演奏もriuさんのボーカルについても、
必要以上に甘口に聴こえる訳ではありませんので、
メロディアスロックに通じる情熱的な一面も覗けて、それも好印象に繋がっていました。
茉邑伎さんのギタープレイも楽曲のバランスに意識を置いたサポートである一方、
個の力・魅力も見えてくる、ドラマティックなギタープレイを届けてくれました。
独特の渇いた音色と切れ味のあるサウンドが絶妙な配分となったギターサウンド、
メロディアスな楽曲で映える音色とも言えます。

サビでグングン盛り上がってくる時のメロディアスなギタープレイもですが、
そのサビを迎えるまでのギターサウンドの作り出し方、リード面の堅実な部分、
繊細な物語を汚さぬように、でも大事な想いだからこそ徐々に熱情を高めていく、
楽曲の背景や心情をギターサウンドがシッカリと代弁して伝えてくれていましたね。
だからこそギターソロ部分や、アウトロ部分でのメロディアスなギタープレイに、
繋がっていくのだと思います。ギターが紡ぐ想いの結末とその先の未来。
感動的なギターソロでDiclofenacの作りだす透明感ある切ない情景に更なる憂いを。

あとエレキギターもですが、アコースティックギターが聴こえる部分もあって、
繊細で切ない曲世界だからこそアコースティックな役割が印象に残りましたね。

Tr1よりも激しさは無いですが、メロディアス・センチメンタルな要素は強くて、
そのぶん、演奏陣の演奏も重要なものとなり、
GKさんとサポートの荒井ショウタさんのリズム隊の演奏が全体像を形成してました。
凛と力強い中に、グルーブ感のあるメロディライン、鋭い音色と歌心に満ちた所、
リズム隊に徹する部分と、個人の演奏が目立つ部分とで、キチンと分けてました。
基本はバックの演奏に徹しているのですが、1分49秒〜1分51秒の様に、
瞬間ではありますがベースソロ的な魅せ場もあって、このシーンの存在が、
次なるシーンの橋渡しになっていたのは間違いなくて、
GKさんのハードなロックベースが聴ける重要なシーンですね!

Tr2の方が起承転結という意味ではキチンと作りだされている気がしました。
もちろん劇的な要素などを思えばTr1も起承転結感はあるのですが、
良い意味でオーソドックスなスタイルで作りだされているのはTr2でしたので、
そうした意味でもsnowy memoryはDiclofenacの新境地をストレートに伝える
曲世界・歌唱表現になったのではないでしょうか。

冬から春へと移っていく、そんな季節の変わり目に聴いてみたくなる。
季節の移ろいが感情の変る描写・未来を表している風にも映って、余韻が凄く残ります。
雪が降っていたけど、徐々にその雪が溶けだしていき、溶けだしたころ、
御互いの心がもっと近づき繋がっていく....、そんなストーリーも見えてきそうな、
センチメンタルなDiclofenacに出会う事の出来る瑞々しい曲です。


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作品を振り返ってみて。

シングル作品と言う事で、両曲、カラーを異なる曲を作っていました。けど、
けして全体が散漫になる事は無くて、両曲ともロックの要素が感じれましたので、
そうした部分から統一感(纏まり)を生み出していたのかもしれません。

もちろん其々が個性的な情景を作りだしていた事には変わりありませんので、
聴く人によってはTr1とTr2で好みが分かれる可能性もあります。
でもそれはそれでシングルCDの楽しみではないかなとも思うのです。

ダークでシンフォニックな情景・光景を力強く狂おしいアプローチで具現化し、
メロディアスな想いを余すことなく出し切ってバラード・ポップスの鮮やかな情景を映す、
どちらの曲からもDiclofenacの今現在の姿が感じ取れる中身の濃い作品内容です。
一奏者としても、riuさんの情感深さ、想いのかけ方は過去作以上の凛としたものでしたし、
GKさんにしても音の配分やバランスを大事にしつつ、迫力あるベースで迫ってきます。

あと今作を聞いてみて思ったのは、初期の作品(1stや2nd)の時に比べて
音のバランスが凄く良くなっている事でしょうか。
ミックス面でのGKさんの成長の跡が満天下に示されています。
(この部分については前作3rdの頃から思った事でもあるのですが)

両曲とも好きですが、個人的にsnowy memoryがツボでしたね。

Diclofenacの成長した姿を感じ取れる一方。
これから発表していく終焉シリーズ最終章の布石にもなり得る、
それだけのインパクトとエネルギーを今回の新作では表現していたと思いますね。
きっと今作での経験が次作以降に繋がっていくのだろうと思えて.....!

Diclofenacの曲で好きな曲(今回の新譜を除いて)
「幻実 -Arrange version-」 「ノイジングラブ」 「天」 「time fragment」

半蔵(旧HN.メタリッカー)
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